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今月の主題 胆道系疾患の臨床(3)―早期胆道癌の診断を目指して 主題症例
内視鏡的胆道造影法によって術前診断した早期胆囊癌の1例
著者: 原田英雄1 三木洋1 武田正彦1 小林知子1 林敏昭1
所属機関: 1岡山大学医学部第2内科
ページ範囲:P.661 - P.664
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患 者:78歳,女,無職.
主 訴:心窩部痛,発熱,黄疸.
家族歴:実母が胃癌で死亡.
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:20年来,本態性高血圧症にて内科的治療を受けていたが,1977年12月5日夜,心窩部痛を来し,翌朝近医を受診,鎮静剤の注射で疼痛は軽減した.12月9日,心窩部痛が再発し,嘔吐も併発したので前医の往診を受け,発熱と黄疸を指摘され,胆嚢炎の診断のもとに当科に紹介され,入院した.
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