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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻6号

1982年06月発行

文献概要

今月の主題 胆道系疾患の臨床(3)―早期胆道癌の診断を目指して 主題症例

内視鏡的胆道造影法によって術前診断した早期胆囊癌の1例

著者: 原田英雄1 三木洋1 武田正彦1 小林知子1 林敏昭1

所属機関: 1岡山大学医学部第2内科

ページ範囲:P.661 - P.664

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 最近,胆道疾患診断法の進歩と共に,少数ながら,早期の胆道癌が術前に診断されるようになった.著者らもERCPによって術前診断できた早期胆囊癌を経験したので報告し,若干の考察を加える.

症例

 患 者:78歳,女,無職.

 主 訴:心窩部痛,発熱,黄疸.

 家族歴:実母が胃癌で死亡.

 既往歴:特記すべきことなし.

 現病歴:20年来,本態性高血圧症にて内科的治療を受けていたが,1977年12月5日夜,心窩部痛を来し,翌朝近医を受診,鎮静剤の注射で疼痛は軽減した.12月9日,心窩部痛が再発し,嘔吐も併発したので前医の往診を受け,発熱と黄疸を指摘され,胆嚢炎の診断のもとに当科に紹介され,入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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