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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻6号

1982年06月発行

今月の主題 胆道系疾患の臨床(3)―早期胆道癌の診断を目指して

主題症例

ERCPが診断の契機となった早期胆囊癌の1例

著者: 富士匡1 永冨裕二1 播磨一雄1 相部剛1 天野秀雄1 渡辺精四郎1 竹本忠良1 西方不二彦2

所属機関: 1山口大学医学部第1内科 2国立下関病院外科

ページ範囲:P.665 - P.668

文献概要

 これまで数多くの早期胆囊癌症例が報告されてきたが,術前診断のできた症例はまれであった.しかし,超音波検査法をはじめとする胆道疾患の診断が急速に進んだ結果,ようやく早期胆囊癌の明確な定義づけや術前の診断が論議を呼ぶようになった1)~3)

 われわれは上腹部痛で発症し,ERCPで可動性のない不整形の隆起性病変が描出され,術前に癌が強く疑われた深達度mの早期胆囊癌症例を経験した.その診断過程を報告すると共に,早期胆囊癌の自験6症例をもとにして術前診断の可能性を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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