文献詳細
今月の主題 胃・十二指腸潰瘍の病態生理
主題
文献概要
消化性潰瘍の成因を論ずる場合,no acid no ulcerで語られるごとく,胃酸分泌を無視できないことは言うまでもない.しかし胃液酸度のみに原因を負わせることは不可能である.
胃および十二指腸潰瘍の2つの潰瘍は全く異なった病態であることは,現在では常識的である.日本人と欧米人の消化性潰瘍を疫学的にみると,食生活や社会的環境などが欧米化したことにより胃潰瘍と十二指腸潰瘍の占める割合が逆転し,十二指腸潰瘍の比率が増加していることなどから考えて,攻撃因子としての胃酸分泌能の意義は重要である.
胃および十二指腸潰瘍の2つの潰瘍は全く異なった病態であることは,現在では常識的である.日本人と欧米人の消化性潰瘍を疫学的にみると,食生活や社会的環境などが欧米化したことにより胃潰瘍と十二指腸潰瘍の占める割合が逆転し,十二指腸潰瘍の比率が増加していることなどから考えて,攻撃因子としての胃酸分泌能の意義は重要である.
掲載誌情報