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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻7号

1982年07月発行

文献概要

今月の主題 胃・十二指腸潰瘍の病態生理 主題

胃酸分泌能と胃排出能からみた胃・十二指腸潰瘍の病態生理

著者: 原沢茂1

所属機関: 1東海大学医学部内科

ページ範囲:P.757 - P.764

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 消化性潰瘍の成因を論ずる場合,no acid no ulcerで語られるごとく,胃酸分泌を無視できないことは言うまでもない.しかし胃液酸度のみに原因を負わせることは不可能である.

 胃および十二指腸潰瘍の2つの潰瘍は全く異なった病態であることは,現在では常識的である.日本人と欧米人の消化性潰瘍を疫学的にみると,食生活や社会的環境などが欧米化したことにより胃潰瘍と十二指腸潰瘍の占める割合が逆転し,十二指腸潰瘍の比率が増加していることなどから考えて,攻撃因子としての胃酸分泌能の意義は重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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