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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻7号

1982年07月発行

文献概要

研究

疫学からみた胃潰瘍発生の背景

著者: 五ノ井哲朗1

所属機関: 1福島県立本宮病院内科

ページ範囲:P.765 - P.771

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 種々な場合に観察された胃潰瘍の頻度を,そのまま発生率に短絡したようなものは別として,胃潰瘍の発生自体が疫学的考察の対象となったことは極めてまれである.筆者は先に胃潰瘍の疫学について若干の私見を報告したが1)~3),その中でも発生の問題についてはほとんど触れるところがなかった.この小論文は,いわば,その追加報告である.

 胃潰瘍の治癒と治癒率

 胃潰瘍の自然発生率を観察することは不可能事で,当然ながら直接的な資料はない.観察しうる種々な“場合の頻度”を援用して推論を試みるほかはないと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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