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文献概要
今月の主題 小腸X線検査法の進歩 序説
小腸X線診断学への期待
著者: 竹本忠良1
所属機関: 1山口大学医学部第1内科
ページ範囲:P.835 - P.835
文献購入ページに移動 長くて,屈曲していることを,小腸に例えることが多い.例えば,“羊腸”という言葉がある.例によって広辞苑をみると,羊腸を“羊のはらわたのように,山路などの屈曲して険しいこと“と説明してある.ここに言う“はらわた”とは臓腑の意味でなく,腸であることは,言うまでもない.
このところ,小腸のX線診断学が目覚ましく進歩していることを,たいへん嬉しく思っている.既に小腸の形態学的診断法の原型は,胃と大腸とでほぼ完全にできあがり,多くのものが十分に学んだはずである.したがって,胃と大腸における方法論を当てはめ,応用すればよいのであって,従来の研究方法を基本的に改めることはないと思われる.在来の方法を,そのまま小腸病変に当てはめさえすればよいように思えるのである.
このところ,小腸のX線診断学が目覚ましく進歩していることを,たいへん嬉しく思っている.既に小腸の形態学的診断法の原型は,胃と大腸とでほぼ完全にできあがり,多くのものが十分に学んだはずである.したがって,胃と大腸における方法論を当てはめ,応用すればよいのであって,従来の研究方法を基本的に改めることはないと思われる.在来の方法を,そのまま小腸病変に当てはめさえすればよいように思えるのである.
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