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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻8号

1982年08月発行

文献概要

今月の主題 小腸X線検査法の進歩 主題

小腸X線検査法の変革と現況

著者: 政信太郎1 西俣寿人1 有沢速雄1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.837 - P.847

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 低迷を続けていたわが国の小腸X線検査も近年急速に進歩し,診断学は大いに向上している.そのきっかけとなったのは,二重造影法の導入であり,これまで主に行われてきた充満像による間接的な診断法に代わって,直接微細病変を描写できるようになった.今日,わが国ではこの二重造影法を中心に検査体系ができつつある.

 今日のわが国における小腸X線検査の進歩は決して偶然的なものではない.欧米における長い間の小腸に関する基礎的な研究や,わが国で独自に行われ,積み重ねられてきたきめ細かい消化管X線診断の研究の手法が,その土台になっている.また普及には,それなりの歴史的および時代的背景も考えなければならないだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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