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文献詳細

雑誌文献

胃と腸17巻9号

1982年09月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

若年性ポリポージスの2例

著者: 市川敏郎1 宇都宮譲二1 樫村明1 永井健一1 大木静夫1 八重樫寛治1 岩間毅夫1 平山廉三1 斉藤紘1 西村久嗣1 斉藤克浩1 林正孝2 岡本真郎2 青木望3 加部吉男4

所属機関: 1東京医科歯科大学第2外科 2東京医科歯科大学第1内科 3東京医科歯科大学中検病理 4春日部市立病院

ページ範囲:P.1009 - P.1014

文献概要

 若年性ポリポージスは,胃・小腸・大腸に散在性にみられる有茎・無茎のポリポージスで組織学的に過誤腫として知られている.われわれは1975年にその1例を経験し,武藤らと共に本邦第2例目の症例として報告した5).本症についての認識は広まりつつあるが,なお未解決の点が多い.第1は遺伝形式が明らかでないこと,第2はjuvenilepolyposis coli(以下JPCと省略)とgeneralized juvenile gastrointestinal polyposis(以下GJGPと省略)とが異なる疾患と考えるか否かであり,第3は本症と腺腫症との関係が病理学的にも遺伝学的にも論じられている点であり,第4は本症に発生異常を合併することである.

 われわれは18歳男子にみられた直腸に限局した若年性ポリポージスの1例と,28歳女子にみられた胃・結腸の若年性ポリポージス(一部に腺腫が混在した)の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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