文献詳細
文献概要
今月の主題 症例・研究特集 研究
ヒト胃腸上皮化生の研究―特にgoblet cell metaplasiaについて
著者: 佐竹儀治1 喜納勇1
所属機関: 1浜松医科大学第1病理
ページ範囲:P.1029 - P.1034
文献購入ページに移動今回,われわれは生検材料を用いて,組織学的,粘液組織化学的に,胃腸上皮化生を検討したが,その際,特に杯細胞の出現に注目した.杯細胞は腸上皮化生の特徴の中で,最も目立つものであり,多くの場合,吸収上皮を伴って出現するが,少数例では杯細胞のみが,正常の胃腺窩上皮の間に現れる場合がある.今回は主として,この現象に注目し,このような組織学的変化を杯細胞化生(goblet cell metaplasia)と名付け,腸上皮化生の成り立ちを解明する一助として検討した.
掲載誌情報