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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻1号

1983年01月発行

文献概要

今月の主題 臨床の場における上部消化管スクリーニング法―X線と内視鏡 主題

臨床の場における上部消化管スクリーニング法―X線の立場より

著者: 中澤三郎1 芳野純治1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.21 - P.31

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 内視鏡機器の進歩,特に細径の直視鏡の登場により,1980年5月日本消化器内視鏡学会総会でのパネルディスカッション“上部消化管におけるpanendoscopyの位置づけ”,続いて1982年5月日本消化器内視鏡学会総会のパネルディスカッション“上部消化管スクリーニング法として内視鏡検査はX線検査にかわりうるか”と内視鏡検査の有用性がX線検査と対比して討論されるようになった.このスクリーニングでX線検査が先か,内視鏡検査が先かの検討は,今後の検査体系の改革にかかわる極めて重大な問題であり,徹底的な検討,討議が行われねばならない.

 今回,われわれはX線検査の立場から,X線検査により,どこまで診断できるのか,特にX線診断の弱点と言われている病変,部位について検討しスクリーニング法の臨床的意義について述べる.ここでは検討内容の複雑化を避け,論旨を簡明にするため,形態的異常を示す代表的疾患として胃癌について検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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