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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻1号

1983年01月発行

文献概要

症例

腹壁膿瘍ならびに瘻孔形成を認めた横行結腸結核の1例

著者: 綿引元1 武田功1 中野哲1 蜂須賀喜多男2 山口晃弘2 竹田武夫3

所属機関: 1大垣市民病院第2内科 2大垣市民病院外科 3竹田胃腸科

ページ範囲:P.101 - P.106

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 本邦において腸結核は決してまれな疾患ではなく,しばしば経験されている.しかも,昔の活動性病変の多い時代に比べ,最近では治癒傾向が強く,瘢痕化したものが多く,一層病変の形態を多彩なものにしており,クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患との鑑別が重要な課題となってきている.また,腸結核の局所性の合併症として,腸狭窄,腸出血,膿瘍形成,穿孔,瘻孔形成,癒着などが挙げられているが,実際上,膿瘍や瘻孔を形成した腸結核は極めて少なく,鑑別診断に苦慮する.

 今回,われわれは瘻孔を形成し,腹壁に膿瘍を伴った横行結腸結核の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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