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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻10号

1983年10月発行

文献概要

今月の主題 胆囊病変をめぐる最近の知見 主題

胆囊病変の画像診断―特に超音波診断について

著者: 竹原靖明1 山下宏治2 田中一成2 松沢一彦2 小島正久2 堤一彦2

所属機関: 1関東中央病院画像診断科 2関東中央病院外科

ページ範囲:P.1033 - P.1040

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 リニア電子スキャンと呼ばれるリアルタイム表示の超音波診断装置が開発・実用化されて,既に7年半の歳月が流れた.この間,従来の画像診断法では得られなかった多くの新知見が発掘され,この領域における画像診断に一大変革をもたらした.かつてこの領域のdecision treeでは,経口胆囊造影法が先陣に位置づけられていたが,この装置の出現により,その利用法は激減し,現在ではリニア電子スキャンが胆囊病変の画像診断の中心的役割をになっている.この理由は,経口胆囊造影法の際に用いられる造影剤の副作用やX線被曝だけでなく,提供される情報の量と質に格段の差があるからである.

 では現在,このリニア電子スキャンが胆囊病変の診断にどの程度役立っているか,筆者らの経験を中心に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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