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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻10号

1983年10月発行

今月の主題 胆囊病変をめぐる最近の知見

主題

胆囊病変の粘膜像

著者: 中澤三郎1 内藤靖夫1 木本英三1 春田和廣1 山雄健次1 市川和男1 大岩大介1 鈴木重雄1 森田敬一1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1041 - P.1047

文献概要

 近年,各種画像診断の進歩は目覚ましく,胆囊疾患に関してもリニア電子スキャンの普及により隆起性病変が数多く診断されるようになった.しかし,超音波(US)をはじめとした各種画像診断を駆使しても質的診断が困難なことが多く,更に一歩進んだ精密診断が必要である.われわれはUS映像下に胆囊を穿刺・ドレナージして,そのドレナージ・チューブからのバリウムとCO2による胆囊二重造影法を,また,その瘻孔を拡張し瘻孔を通して胆囊内の内視鏡観察を行う経皮経肝胆囊鏡検査法(percutaneous transhepatic cholecystoscopy;PTCCS)を開発した1)

 本法の開発により従来X線的には充盈像や圧迫法でしか表現されることのなかった胆囊病変に関して,二重造影による粘膜像の変化の検討が可能となり,更に内視鏡による粘膜像の観察と,直視下生検などの病理学的診断がより確実に行えるようになった2).本稿では症例を呈示すると共に,これまでに得られた2,3の知見について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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