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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻10号

1983年10月発行

今月の主題 胆囊病変をめぐる最近の知見

主題

胆囊病変の病理学的諸問題

著者: 渡辺英伸1 白井良夫1 岩渕三哉1 石原法子1 吉田奎介2

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1049 - P.1054

文献概要

 胆囊病変には,炎症,結石,良性腫瘍,悪性腫瘍など種々のものがある.この中でも,癌は特に最近注目されてきている.その理由として,臨床側での胆囊病変に対する診断学が最近飛躍的に進歩してきたこと,これにより予後の良好な早期胆囊癌や小さい胆囊癌が発見されていること,迅速診断や直視下生検診断の必要性が急増していること,早期癌の発見により癌の発生母地が研究課題となりつつあること,などが挙げられよう.

 したがって,本稿では胆囊癌に関する,最近の病理学的知見;(1)胆囊癌の肉眼的特徴,特に早期胆囊癌の特徴,(2)胆囊癌の組織学的診断と鑑別診断,(3)胆囊癌細胞と胆囊粘膜上皮細胞の産生粘液とCEA,および(4)胆囊癌の発生母地,について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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