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今月の主題 胆囊病変をめぐる最近の知見 主題
胆囊ドレナージの実際と問題点
著者: 内村正幸1 脇慎治1 山田護1 室久敏三郎2 津金綏俊2
所属機関: 1県西部浜松医療センター外科 2県西部浜松医療センター消化器科
ページ範囲:P.1055 - P.1061
文献購入ページに移動近年,超音波装置を用いる映像下穿刺法が開発されて以来,胆囊を穿刺することは胆管を穿刺することより容易で,直視下に穿刺針の先端を確認しうることから広く用いられるようになっている.事実,重症例では病室でも行いうることから,急性化膿性胆囊炎の治療が一変したと言っても過言ではない.胆囊穿刺にて吸収された胆汁細胞診は胆囊癌の早期診断につながり,特にドレナージ症例では,繰り返し胆汁を採取することができて,その診断率は大きく向上している.以下,自験例を中心に胆囊ドレナージ,特に経皮経肝的胆囊ドレナージ(percutaneous transhepatic cholecystography and drainage;PTCCD)の実際と問題点について述べる.
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