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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻10号

1983年10月発行

文献概要

今月の主題 胆囊病変をめぐる最近の知見 主題

胆囊癌の早期診断

著者: 富士匡1 天野秀雄1 相部剛1 衣川皇博1 浅上文雄1 播磨一雄1 竹本忠良1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1063 - P.1068

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 最近数年の間に,早期癌,進行癌を問わず,胆囊癌の術前診断は大変容易となってきている.この理由は,画像診断法の発展によるところが大であることは言うまでもなく,特に最近急速な勢いで普及してきた超音波の画像の解像力の向上と相まって,本法が最もアプローチしやすい腹腔臓器の1つが胆囊であるからにほかならない.

 したがって,これまで胆囊病変のルーチンの検査法としての排泄性胆道造影法はもちろんのこと,精密検査法として用いられてきたERCPやPTCでさえも,胆囊病変の診断に限って言えば,やや影が薄くなってきた感じがする.その大きな理由として,胆道造影法は造影できた画像の断端像からの診断であるのに対して,超音波検査やCTは病変そのものの直接的な描出法であることが大きな持ち味となっていることが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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