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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻10号

1983年10月発行

文献概要

研究

Zollinger-Ellison症候群における上部消化管病変のX線および内視鏡像

著者: 松井敏幸1 飯田三雄1 渕上忠彦1 古賀安彦2 野田哲文34 八尾恒良5

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2古賀胃腸病院 3佐田病院 4野田胃腸科内科 5福岡大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1081 - P.1088

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 Zollinger-Ellison症候群(以下ZES)は難治性潰瘍を主徴の1つとする.本症は比較的まれと考えられているため,あるいは通常の消化性潰瘍とは異なる部位の潰瘍が多いと考えられているため日常診療に際して本症が念頭に置かれることは少ないと思われる.われわれは空腸に特徴的なびらん性変化の認められたZES例を報告した1).その後十二指腸あるいは空腸のびらん性変化に着目し,難治性潰瘍例にセクレチン負荷試験を行い,計6例のZESを診断しえた.本症の早期発見のため,この6例の上部消化管病変に検討を加え,その特徴像の分析を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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