文献詳細
症例
剝離性食道炎の1例
著者: 鹿戸福子1 藤本秀明1 大草敏史1 西浦政代1 中村理恵子1 別所博子1 宮坂京子1 久山泰1 林正孝1 岡田弘1 桃井宏直1 那須道世2
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1内科 2東京医科歯科大学医学部病理
ページ範囲:P.1205 - P.1208
文献概要
症 例
患 者:64歳,女性,主婦.
主 訴:嚥下痛.
家族歴:父方祖父母,父母,兄が脳卒中にて死亡.
既往歴:38歳ごろより高血圧.(タバコ,酒(-))
現病歴:1982年3月ごろより咳嗽出現.同年7月胸部異常陰影を指摘され,当科外来受診し,生検にてmoderately differentiated squamoas cell carcinoma of the lungと診断された.8月11日当科入院し,手術不能のため,レーザー照射施行し,肺腫瘍の縮小をみた.経過中,9月14日ごろより嚥下痛出現し,次第に増強,摂食困難となった.
掲載誌情報