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症例
Carcinoma in situおよびdysplasiaを伴った食道憩室内癌の1例
著者: 岡村正造1 中澤三郎1 川口新平1 芳野純治1 岩田雅人1 小沢洋1 川瀬修二1 太田博郷1
所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1215 - P.1221
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患 者:65歳,男性.
主 訴:嚥下困難,嘔吐.
既往歴,家族歴:特記すべきことなし.
嗜 好:若い頃より喫煙20本/日,飲酒5合/日.
現病歴:20歳ごろから嚥下障害が出現していたが放置していた.60歳ごろには嘔吐もみられるようになり某医を受診したが食道憩室と診断され短期間の治療を受けたのみであった.その後1982年10月に検診を受け中部食道の巨大憩室を指摘され当科を訪れた.内視鏡検査により憩室内に発生した食道癌が疑われ同年12月に入院した.
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