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症例
21ヵ月にわたり逆追跡資料の得られたlinitis plastica型胃癌の1例
著者: 竹田彬一1 須藤洋昌1 辻俊三1 臼井健雄2 石橋治昭2 郡大裕3 児玉正4 川井啓市5
所属機関: 1京都府立与謝の海病院第1内科 2京都府立与謝の海病院第1外科 3福井医科大学第2内科 4京都府立医科大学第3内科 5京都府立医科大学公衆衛生
ページ範囲:P.1229 - P.1233
文献購入ページに移動渡辺ら1)はlinitis plastica型胃癌の初期像は未分化型癌のうちで消化性潰瘍のないⅡc型であることが最も多く,潰瘍があっても粘膜下層以下の深層の癌巣に対して相対的に小さい潰瘍を伴う場合であると述べ,また,美園ら2)は胃底腺粘膜より発生した未分化癌で,粘膜ひだ集中のない2.0cm以下の小さなⅡc型癌であるとみなされると報告し,臨床医に具体的な早期像を呈示した.著者らは逆追跡資料を21カ月間にわたり得られたlinitis plastica型胃癌の1例を経験したので,そのX線像および内視鏡像からその早期像と今後の早期発見について検討した.
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