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研究
大腸腺腫ならびに担癌大腸粘膜の杯細胞粘液組成について
著者: 沢田俊夫1 武藤徹一郎1 阿川千一郎1 斉藤幸夫1 安達実樹1 森田博義1 久保田芳郎1 杉原健一1 小西文雄1 上谷潤二郎1 森岡恭彦1
所属機関: 1東京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1235 - P.1245
文献購入ページに移動また,担癌大腸粘膜における粘液組成の変化をFilipeら5)6)はpremalignant changeを示唆すると述べ,一方,Isaacsonら7)はこの変化を二次的なものとして捉えている.癌と担癌大腸粘膜とはおそらく同一の発癌因子(carcinogen)にさらされたと推測できる.そこでこの担癌大腸粘膜の杯細胞粘液組成に変化が認められるのかどうかを,そしてまた,その変化がFilipeらの主張するようなpremalignant changeとしての特異性を持っているのかどうかを検討した.
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