文献詳細
今月の主題 Crohn病の診断
主題症例 非典型的発症を示したCrohn病
回腸穿孔を来したCrohn病の1例
著者: 勝又伴栄1 山本佳正1 五十嵐正広1 秋間礼二1 岡部治弥1 島津盛一2 高橋俊毅2 中英男3
所属機関: 1北里大学医学部内科 2北里大学医学部外科 3北里大学医学部病理
ページ範囲:P.1311 - P.1316
文献概要
症 例
患 者:23歳,男性.
主 訴:腹痛,腹部膨満感.
家族歴:父,急性肝炎.
既往歴:20歳時,痔瘻の手術.
現病歴:1年前より上腹部痛があり,近医で胃内視鏡検査を受け胃多発ポリープの診断および3カ月後の再検査で縮小していると言われた.1978年10月ごろより臍周囲から右下腹部を中心とする鋭い痂痛と腹鳴を時々認めるようになったが,悪心,嘔吐,発熱はなかった.1979年になり腹部膨満感,食欲不振,体重減少も加わり当院受診し,同年5月7日精査のため入院となった.
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