icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻12号

1983年12月発行

文献概要

研究

Crohn病の胃・十二指腸病変

著者: 八尾恒良1 岩下明徳2

所属機関: 1福岡大学医学部第1内科 2松山赤十字病院病理部

ページ範囲:P.1323 - P.1334

文献購入ページに移動
 1932年のCrohnらの報告以来,本症に関する数多くの研究によって,Crohn病は全消化管を侵す疾患として知られ,かつ認知されている1)

 消化管病変の中で,胃・十二指腸に病変を有するCrohn病は,孤在性のものはもちろん,小腸,大腸病変に合併した症例もそれほど多くなく,本邦で7例3)~5),欧米では1979年までに200例前後の報告があるにすぎない6)7).これらの胃・十二指腸Crohn病のほとんどは,心窩部痛や閉塞症状などの臨床症状を有し,X線学的にも著明な辺縁像の変化や狭窄を伴うものであった8)9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?