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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻12号

1983年12月発行

文献概要

症例

特異な盲腸変形を示したいわゆる線維形成性虫垂炎の1例

著者: 松川正明1 碓井芳樹1 小林茂雄1 梁承茂1 鎌野俊紀2 巾尊宣2 桑原紀之3 石岡知憲3 山田隆治4

所属機関: 1順天堂大学医学部内科 2順天堂大学医学部第1外科 3順天堂大学医学部病理 4三菱商事診療所

ページ範囲:P.1335 - P.1341

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 回盲部領域の病変は,腫瘍性のものと炎症性のものとに大きく分けられる.この部の炎症性病変は,腸結核,アメーバなどの特異性疾患によるものと,単純性潰瘍,線維形成性虫垂炎などの非特異性疾患によるものがある.今回,回盲部に特異な形態を呈した線維形成性虫垂炎を経験したので報告する.

症 例

 患 者:52歳,男性,会社員.

 主 訴:右下腹部痛.

 家族歴,既往歴:特になし.

 現病歴:1981年10月に右下腹部痛と下痢があり,近医を受診した,鎮痙剤の服用にて,疼痛・下痢の症状は消失した.1982年2月に右下腹部痛が出現したが,発熱,下血はなかった.今回も鎮痙剤の服用で症状は消失した.注腸検査で回盲部に異常を指摘され,当院を紹介された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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