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Coffee Break
膵癌早期発見のきっかけ (1)
著者: 高木国夫1
所属機関: 1瘤研病院外科
ページ範囲:P.196 - P.196
文献購入ページに移動われわれがERCP開発後やみくもにERCPを行ってきましたが,どうしても早期膵癌を見出しえず,アミラーゼ高値例にERCPを行って初めて早期膵癌を見出しましたが,このたった1例の早期膵癌を徹底的に検討した結果,膵癌の早期診断という最も難しい問題の糸口が全く思いもかけない所からほぐれてきたものでした.燈台元暗しとはよく言われますが,膵癌の早期発見に,何か膵内や血中の特殊な酵素やCEAに類似したoncofetal pancreatic antigenのようなものが役に立つのではないかと,膵の専門家は検討していますが,まさか膵臓で最もよく知られたアミラーゼが役に立つとはわれわれも全く驚いたものでした.
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