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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻4号

1983年04月発行

文献概要

今月の主題 急性腸炎(2)―主として感染性腸炎 主題

急性感染性腸炎の病理

著者: 渡辺英伸1 堀向文憲1 岩渕三哉1 伊津野稔1 田中一雄2

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2田中外科病院

ページ範囲:P.333 - P.342

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 急性感染性腸炎にはTable 1に示すような種々のものがあり,これらを鑑別しなければならない.現実には,これらと非感染性の急性腸炎,潰瘍性大腸炎なども鑑別対象となる.鑑別診断は患者の病歴や症状のほかに,病原体検査を含む一般検査,X線・内視鏡検査および病理形態学的検査を統合したうえでなされるべきである.

 しかし,実際にはどれかの,または二,三の検査所見で,ある疾患が疑われたり,診断が確定することが多い.本稿では,各種の急性感染性腸炎の病理形態学的特徴を主に記述し,これがどの程度急性感染性腸炎の診断に寄与できるか,また寄与しているかを考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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