icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻4号

1983年04月発行

文献概要

今月の主題 急性腸炎(2)―主として感染性腸炎 主題

腸アメーバ症

著者: 坂本清人1 下田悠一郎2 渕上忠彦3 岩下明徳4

所属機関: 1公立学校共済組合九州中央病院内科 2九州大学医学部放射線科 3九州大学医学部第2内科 4九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.361 - P.372

文献購入ページに移動
 近年,大腸ファイバースコープが普及し,潰瘍性大腸炎をはじめとする慢性炎症性大腸疾患,あるいは他の感染性腸炎や薬剤性腸炎などの急性出血性腸炎が多数発見されるようになってきたが,これらの疾患の鑑別診断の1つに腸アメーバ症を考えなければならなくなってきた.

 以上のような見地から古くは感染症学者の手にゆだねられていた本症の研究も,現在ではX線・内視鏡学的立場からのアプローチが要求されるようになってきたのである.

 腸アメーバ症は本邦では極めて少ない疾患であるが,自験例ならびに本邦報告例の集計から本症の臨床像を明らかにし,主としてその診断面について検討を加え,欧米の文献を参考にしつつ考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?