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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻5号

1983年05月発行

今月の主題 消化管の悪性病変と皮膚病変

主題

消化管の悪性病変と皮膚

著者: 西山茂夫1

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.449 - P.456

文献概要

 内臓の悪性腫瘍が種々の皮膚病変と密接な関係にあることは,古くから経験的によく知られている.そのような皮膚病変の中には,悪性腫瘍の皮膚転移のように,非常に特異的なものがある.しかし臨床上重要なものは,むしろ内臓悪性腫瘍の皮膚表現(skin manifestation)といった,非特異的な皮膚病変であろう.つまり,ある皮膚病変を見たときに,内臓悪性腫瘍の存在を推定させるようなものが興味があり,syndroma dermato-tumoraleという言語で一括される.または内臓悪性腫瘍のDermadromとも言うことができる.

 このような例は枚挙にいとまがなく,また,内臓悪性腫瘍の性質についても,必ずしも消化管の悪性病変だけを示唆するものではない.これをTable 1にまとめ,そのうち消化管と関係の深いものにつき簡単に記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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