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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻5号

1983年05月発行

文献概要

Coffee Break

ストレスと胃潰瘍

著者: 五ノ井哲朗1

所属機関: 1福島県立本宮病院

ページ範囲:P.473 - P.473

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 先日,ある週刊誌の編集部から電話があった.最近,子供の潰瘍が増加しているのではないかという問い合わせである.察するところ,ストレスなるものが子供の生活にまで広く侵襲して,その結果,子供の胃潰瘍が多発しているという趣旨の取材と思われた.

 マスコミ,ひいてはわれら大衆には好みのテーマがある.現代はストレスの時代であり,それを反映して胃潰瘍が増加しているというのもそのようなテーマの1つである.専門家の中にもそのような仮説を採る人があり,マスコミではこれが通説となり,一般では常識となっているという塩梅である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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