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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻5号

1983年05月発行

Coffee Break

膵癌早期診断のきっかけ (4)

著者: 高木国夫1

所属機関: 1癌研病院外科

ページ範囲:P.536 - P.536

文献概要

 膵癌の早期診断にアミラーゼをスクリーニングに用いることの有効性と共に,前回アミラーゼ高値が軽度である場合に対する考え方を述べました.しかしながら,膵癌は一筋縄で簡単につかまえることが難しいもので,アミラーゼ値が著明に上昇し,上腹部痛を伴って,急性膵炎と考えられる状態を経過して,アミラーゼ値も下がり,臨床症状も軽快した時期に,ERCPを行って発見された早期膵癌が3例も認められたことは,全く驚くべきことでした.

 従来急性膵炎と言われるものは,激烈な症状で始まるものから軽度なものまであり,また,原因から種々に分類されています.この原因の中に膵癌,殊に早期膵癌によって引き起こされるものがあることを加える必要があります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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