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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻6号

1983年06月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌診断の問題点(1)―良性病変と鑑別困難な早期癌 主題

良性病変と鑑別診断の困難な隆起型早期胃癌―現状と今後の課題―内視鏡診断の立場から

著者: 山口肇1 吉田茂昭1 田尻久雄1 小黒八七郎1 北岡久三2 広田映五3

所属機関: 1国立がんセンター内科 2国立がんセンター外科 3国立がんセンター病理

ページ範囲:P.571 - P.576

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 近年の早期胃癌診断学の進歩とその普及は目覚ましいものがあり,量的には発見される早期胃癌数の増加,また,質的にはその形態像の変貌などの状況を生み出している.このことは同時に非癌病変に対する認識の変化や鑑別対象の質的変化をもたらしてきている.すなわち,良性病変と鑑別困難な早期胃癌の検討は,いつの時代においてもその時代における診断学の限界と将来の診断学の進むべき方向を示すうえで,常に1つの手掛かりを与え続けるものと考えられる.本稿では内視鏡診断の立場から,良性病変と鑑別診断困難な隆起型早期癌の診断学的意義,あるいは今後の課題などについて筆者らの得た最近の成績を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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