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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻6号

1983年06月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌診断の問題点(1)―良性病変と鑑別困難な早期癌 主題

良性病変と鑑別困難な陥凹型早期胃癌のX線像

著者: 芳野純治1 中澤三郎1 川口新平1 岡村正造1 小沢洋1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.577 - P.584

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 良悪性の鑑別困難な陥凹型早期胃癌と言えば,従来はⅢ型あるいはⅢ+Ⅱc型早期胃癌が挙げられていた.しかしX線・内視鏡診断の進歩に伴い最近では微小癌やⅡb型早期胃癌が見付けられるようになり,これらの微細な病変と胃炎などとの鑑別が問題となっている.1982年秋の消化器病3学会合同秋季大会のポスターシンポジウム“肉眼的に悪性所見を認めにくい早期胃癌”で取り挙げられた陥凹型早期胃癌の症例を見ても,ほとんどが微小癌か浅いⅡc型早期胃癌で,類似Ⅱbとも言うべき症例を扱った報告であった.そこで,浅いⅡc型早期胃癌とⅢ型あるいはⅢ+Ⅱc型早期胃癌について症例を中心にして述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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