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今月の主題 早期胃癌診断の問題点(1)―良性病変と鑑別困難な早期癌 主題
良性病変と鑑別困難な陥凹型早期胃癌の診断―内視鏡の立場から
著者: 早川和雄1 山田直行1 小川高伴2 福地創太郎1 星原芳雄3
所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院内視鏡室 3東京大学医学部物療内科
ページ範囲:P.585 - P.590
文献購入ページに移動しかし飜って考えれば,現在診断されている微細病変は,肉眼的に識別されやすい,むしろ特殊な例が診断されているとも言えるかもしれない.胃切除標本の病理組織学的検索で,術前に見逃されていた早期胃癌の合併を見出す苦い経験から考えても,臨床的に多くの微小癌が見逃され,また良性の潰瘍や胃炎性変化とみなされている病変の中に,良性と紛らわしい早期胃癌が隠れている可能性を考えねばならない.
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