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今月の主題 早期胃癌診断の問題点(1)―良性病変と鑑別困難な早期癌 主題
Ⅱb病変と近傍非癌粘膜との相異点について―X線診断の立場から
著者: 政信太郎1 肥後公彦1 日高覚1 吉井八郎1 西俣嘉人1 橋本修治1
所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科
ページ範囲:P.591 - P.601
文献購入ページに移動われわれはこのとき得られた成績をもとに,今日まで単独Ⅱbを術前に発見するよう努めてきた.当初は小彎上にあるものだけがcontourの異常だけを手掛かりに発見された.その後,熊倉らによるX線装置の改良やバリウムの改善によって,微細粘膜模様の描写能は著しく向上し,正面像によってかなり微細な模様まで描写されるようになってきた.白壁はシンポジウム後に行われた座談会で将来2cmぐらいのⅡbは診断可能になるだろうと述べているが,われわれの教室においても次第にこれに近いⅡb症例が発見されてきている.
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