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書評「消化器内視鏡治療」
著者: 大柴三郎1
所属機関: 1大阪医科大学
ページ範囲:P.602 - P.602
文献購入ページに移動 消化管内視鏡の歴史は長く,また内視鏡下の治療に関しても直腸鏡到達部位の有茎性ポリープ切除や食道静脈瘤のsklerosing therapyの検討も古い.しかし,実際には内視鏡下の治療が満足する評価を得られて以来十数年にすぎず,fiberscopeが消化管疾患の診断に不可欠の位置を確立してからである.
近代内視鏡学が臨床診断に関し確固たる位置を占めたとき,既に先達が次のstepとして内視鏡下の治療に目を向けてきたことは当然のことと思われる.そして最も手近にあったものは直視下での薬剤注入法であり,難治性潰瘍の局注療法,手術を避けた上部消化管癌に対する抗癌剤の注入療法であった.
近代内視鏡学が臨床診断に関し確固たる位置を占めたとき,既に先達が次のstepとして内視鏡下の治療に目を向けてきたことは当然のことと思われる.そして最も手近にあったものは直視下での薬剤注入法であり,難治性潰瘍の局注療法,手術を避けた上部消化管癌に対する抗癌剤の注入療法であった.
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