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今月の主題 潰瘍性大腸炎―治療と経過を中心に 主題
潰瘍性大腸炎に対する内科的治療の最近の動向―ステロイドの初回量,動注
著者: 渡辺晃1
所属機関: 1国立仙台病院消化器科
ページ範囲:P.685 - P.691
文献購入ページに移動 厚生省の潰瘍性大腸炎調査研究班(班長:土屋周二,1973~75)により“潰瘍性大腸炎の薬物療法指針(案)(代表:井上幹夫)”が発表されてから37年を経過し,そろそろその改正が問題となりつつある.一方,昨年は奈良で“炎症性腸管障害の成因と治療に関する国際シンポジウム”が開催され,これを機会に潰瘍性大腸炎の内科的治療についても幾つかの情報が得られつつある.ここでは,これらや厚生省の炎症性腸管障害調査研究班(班長:白鳥常男,内科治療分科会長:渡辺晃,1979~ )(以下厚生省研究班と略す)の調査成績を中心に,内科的治療の最近の動向について解説する.
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