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症例
胃集検で発見された早期十二指腸癌の1例
著者: 那須宏1 増田久之1 井上修一1 荒川弘道1 佐藤誠1 小泉亮道1 高橋俊雄2 田中淳一2 中川久明2 井川隆夫3
所属機関: 1秋田大学医学部第1内科 2秋田大学医学部第1外科 3秋田大学附属病院中央検査部病理
ページ範囲:P.753 - P.757
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患 者:34歳,男性,地方公務員.
家族歴:母方の祖父が食道癌にて死亡.
既往歴:11歳のとき急性腎炎.
現病歴:1978,79年に胃集団検診を受け,1979年には精密検査で,びらん性胃炎と診断されるも,十二指腸の病変は指摘されなかった.1981年の胃集険の間接フィルムで十二指腸下行部の陰影欠損という所見で要精密検査とされ,当科を受診し入院となった.体重減少,腹痛,タール便,発熱,黄疸など自覚症状はなかった.
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