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症例
虚血性大腸炎の1例
著者: 藤田直孝1 望月福治1 松本恭一1 伊東正一郎1 池田卓1 津田克二1 沢井高志2
所属機関: 1仙台市医療センター内科 2東北大学医学部第1病理
ページ範囲:P.765 - P.771
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患 者:20歳,女性.
主 訴:下血.
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:1976年蛋白尿を指摘されたが,そのまま放置していたところ1978年4月になり全身倦怠および意識障害の出現をみたので東北大学第2内科に入院し,慢性腎不全と診断され腹膜灌流,次いで血液透析を受けるに至った.
現病歴:その後引き続き某腎クリニックにおいて定期透析を受けていたが,1980年9月20日より上腹部痛があり,鎮痙剤を服用していた.9月22日,いつものように定期透析を受け帰宅したところ,上腹部痛が増強し同時に2度の排便をみたが,2度目の便は暗赤色調であったので某病院に入院した.
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