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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻8号

1983年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌 主題症例 B 内視鏡的ポリペクトミー後に腸切除した例

1.内視鏡的ポリペクトミー後に腸切除を追加した直腸sm癌の1例

著者: 林正之1 川口実1 芦澤眞六1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.806 - P.807

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 〔症例〕29歳,女性.13歳時虫垂切除術,29歳時子宮ポリープ切除術の既往あり.1973年12月下血.大腸X線検査にて直腸に隆起性病変を認め(Fig. 1),内視鏡検査施行.直腸の亜有茎性ポリープと診断(Fig. 2),内視鏡的ポリペクトミーを施行した.回収されたポリープは30×20mmで,表面平滑,一部顆粒状,発赤を伴っていた.組織所見(Figs. 3,4)はcarcinoma in adenomaで,癌は一部smに達し,また癌巣は切断端より5mm以内に存在していたため腸管の部分切除を追加した.

 切除標本肉眼所見 切除された直腸(Fig. 5)の肛側断端近くに約8×8mmの小ポリープを認め,表面は小結節状を呈していた.肉眼的にはポリペクトミーによる潰瘍,あるいは潰瘍瘢痕を認定できなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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