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今月の主題 大腸sm癌 主題症例 B 内視鏡的ポリペクトミー後に腸切除した例
6.完全生検により癌浸潤を確認し腸切除を行った大腸癌の1例
著者: 長浜徴1 古屋平和1 城所仂1
所属機関: 1順天堂大学医学部第1外科
ページ範囲:P.816 - P.817
文献購入ページに移動ポリープは1.3×1.0cm大で,Fig. 3はそのルーペ像,Fig. 5は切除断端部の拡大像である.Fig. 4に示すように,腺腫の部分は切除断端の周囲にわずかに認めるのみで,ポリープのほとんどは癌組織であり,ly(-)v(-)であったが,癌は既にsmまで深く浸潤し,かつFig. 5にみられるように切除断端から1mmしか離れていず,癌の残存ならびにリンパ節転移の可能性も否定できない.したがってこの1カ月後にR2のS状結腸の追加部分切除を行った.Fig. 6はその切除標本で,矢印がポリペクトミーの跡である.肉眼的にはわずかな瘢痕を認めるだけで,病理組織学的検索でも癌の残存やリンパ節転移も認められなかった.
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