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今月の主題 大腸sm癌 主題症例 B 内視鏡的ポリペクトミー後に腸切除した例
11.ポリペクトミー後の癌遺残を11ヵ月間経過観察した直腸sm癌の1例
著者: 吉井由利1 加藤知行2 鈴木亮而3
所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科 2愛知県がんセンター第3外科 3愛知県がんセンター臨床検査部
ページ範囲:P.826 - P.827
文献購入ページに移動直腸診で肛門輪から3~4cm奥前壁に,やや可動性のある拇指頭大の隆起を触れ,易出血性であった.大腸X線所見は,肛門輪から4cmの直腸前壁に15×20mmの境界明瞭な円形の隆起性病変を示し,広基性で大きいことから癌を疑った(Fig. 1).大腸ファイバー所見は,Ⅱa様隆起で表面凹凸し,易出血性のびらんを有し(Fig. 2),3個採取した生検すべてに癌を認め,うち1個にはsmへの浸潤を疑った.当院では,sm癌は原則的に根治手術の適応としており,強力に手術を勧めたが,患者が固く拒否したため6月2日内視鏡的にpiecemeal polypectomyを行った.
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