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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻8号

1983年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌 主題症例 C 隆起型sm癌と診断しポリペクトミーを行わず腸切除した例

1.S状結腸部分切除術を施行したⅠp型sm癌の1例

著者: 樫村博正1 篠原直宏2 更科廣實3

所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科 2筑波大学臨床医学系病理 3筑波大学臨床医学系外科

ページ範囲:P.836 - P.837

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 〔症例〕52歳,主婦.家族歴,既往歴に特記すべきことなし.1981年6月初旬より,便に血液が混じるようになったため,同年8月,当院受診.注腸検査にてS状結腸部に茎を有する約3cm大の隆起性病変が認められた(Fig. 1).更に,大腸内視鏡検査にても同部に,表面凹凸不整な隆起性病変が認められた(Fig. 2),生検の結果は高分化型腺癌であった.その大きさより,sm癌の可能性を強く疑われ,同年10月19日,S状結腸部分切除術を施行された.

 切除標本肉眼所見 Fig. 3は,新鮮S状結腸切除標本である.切除断端肛門側より1cmの所に有茎性の隆起性病変(polypoid lesion)がみられ,その大きさは2.4×2.3×2.3cmである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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