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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻8号

1983年08月発行

今月の主題 大腸sm癌

主題症例 C 隆起型sm癌と診断しポリペクトミーを行わず腸切除した例

4.Ⅱc型早期大腸癌の1例

著者: 長谷川かをり1 鈴木茂1 長廻紘1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.842 - P.843

文献概要

 〔症例〕60歳,男性.1972年にS状結腸癌切除術施行後現在まで経過観察している症例である.(1972年のS状結腸癌の病理診断は,高分化型腺癌,ly(+),v(-),リンパ節転移陽性で,同一標本内にsm癌,粘膜内癌,良性腺腫を各々1個含んでいた.)

 1981年11月,術後定期に施行しているコロノスコピーで脾彎曲部にFig. 1のような中央にⅡc様の陥凹を有する軽度の粘膜の盛り上がりを認めた.生検診断は印環細胞癌であった.術前に施行した注腸X線検査ではFig. 2のごとく隆起を認めた.術後検査では胃その他の臓器に異常なく肝転移もなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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