文献詳細
今月の主題 大腸sm癌
主題症例 C 隆起型sm癌と診断しポリペクトミーを行わず腸切除した例
文献概要
〔症例〕60歳,男性.1972年にS状結腸癌切除術施行後現在まで経過観察している症例である.(1972年のS状結腸癌の病理診断は,高分化型腺癌,ly(+),v(-),リンパ節転移陽性で,同一標本内にsm癌,粘膜内癌,良性腺腫を各々1個含んでいた.)
1981年11月,術後定期に施行しているコロノスコピーで脾彎曲部にFig. 1のような中央にⅡc様の陥凹を有する軽度の粘膜の盛り上がりを認めた.生検診断は印環細胞癌であった.術前に施行した注腸X線検査ではFig. 2のごとく隆起を認めた.術後検査では胃その他の臓器に異常なく肝転移もなかった.
1981年11月,術後定期に施行しているコロノスコピーで脾彎曲部にFig. 1のような中央にⅡc様の陥凹を有する軽度の粘膜の盛り上がりを認めた.生検診断は印環細胞癌であった.術前に施行した注腸X線検査ではFig. 2のごとく隆起を認めた.術後検査では胃その他の臓器に異常なく肝転移もなかった.
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