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今月の主題 大腸sm癌 主題症例 C 隆起型sm癌と診断しポリペクトミーを行わず腸切除した例
5.術前にsm癌と診断しえた早期直腸癌の1例
著者: 牛尾恭輔1 山田達哉1 廣田映五2
所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター病理
ページ範囲:P.844 - P.845
文献購入ページに移動生検の組織診で高分化型腺癌が証明された.バルーン直接圧迫法(阿部)による注腸X線検査では,直腸下部の後壁に24×19mm大の無茎性病変を認め,その表面は凹凸不整で,かつ中央部にわずかな陥凹が存在したため早期大腸癌と診断した(Fig. 2a).しかし中央陥凹の部は狭いため,Ⅱa+Ⅱc型とはせず,Ⅱa型早期がんと診断した.次に,深達度診断に関しては,無茎で中央部に陥凹を有すること,および側面像(Fig. 2b)で腸管固有の辺縁に陥入所見を認めたため,m癌ではないと診断した.その結果,腹・仙骨式直腸切除術が施行された.
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