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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻8号

1983年08月発行

文献概要

症例

腸結核に合併した上行結腸癌の1例

著者: 中野浩1 安座間聡1 堀口祐爾1 山内雅博1 中島澄夫1 伊藤圓1 川瀬恭平2 伊左治秀孝2 高村公範2 稲垣喜治2 宮川秀一2 岩瀬克己2 近藤成彦2 三浦馥2

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部内科 2名古屋保健衛生大学医学部外科

ページ範囲:P.883 - P.890

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 われわれは腸結核に上行結腸癌の合併がみられたまれな症例を経験したので,そのX線内視鏡所見を中心にして報告する.本症例の大腸癌は,一般にみられる大腸癌と少し形が異なっていたので,腸結核に合併した大腸癌の形態的特徴について,報告例を集め検討した.

症 例

患 者:山○サ○,62歳女性.

主 訴:嘔吐.

既往歴:左乳癌手術(13年前).

家族歴:特になし.

現病歴:1981年11月18日夕食後,突然2回嘔吐した.近医を受診し,胃X線検査を受けたが異常所見は認められなかった.下腹部痛,下痢など腸疾患を疑う症状はなかったが,注腸X線検査を受けたところ異常所見があり本院を紹介された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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