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症例
びまん浸潤型癌と鑑別困難であった大腸Crohn病の1例
著者: 上田博1 磨伊正義1 今堀努1 西野逸男2 中西功夫3
所属機関: 1金沢大学がん研究所付属病院外科 2金沢大学がん研究所付属病院内科 3金沢大学医学部第1病理
ページ範囲:P.891 - P.896
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患 者:37歳,男性,タイヤ販売修理業.
主 訴:便秘.
既往歴:4年前急性腸炎? 発熱,下痢,嘔吐で10日間入院.
家族歴:父親胃癌.
現病歴:1980年4月までは1日1回の便通を認めていたが,次第に便秘となり6月には下剤を服用しないと便通を認めなくなった.1ヵ月前からは粘液,血液が便に付着し,軽い下腹部痛を伴うようになった.発熱はみられず,体重減少は6カ月間に2kgであった.
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