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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻8号

1983年08月発行

文献概要

症例

経過を観察しえた自動車用バッテリー液誤飲による腐しょく性胃炎(胃潰瘍)の1例

著者: 村上隼夫1 久保田次郎1 土屋潔1 西村治男1 牛首文隆1 渥美清1 関真理1 伊東忠弘2

所属機関: 1静岡市立静岡病院消化器科 2静岡市立静岡病院臨床検査科

ページ範囲:P.897 - P.901

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 腐しょく性胃炎の報告は決して少なくないが,形態学的に詳細に経過を観察した報告は極めてまれである.われわれはアルコール痛飲後自動車用バッテリー液を誤飲した患者について,保存療法にて治癒せしめ胃X線および内視鏡にて追跡しえたので報告する.

症 例

患 者:71歳,男性.

主 訴:心窩部痛を伴う吐lf[L.

家族歴:特記すべきものなし.

既往歴:69歳,腰椎骨折.

現病歴:1982年5月19目,焼酎を痛飲後,午後8時30分ごろ,焼酎と誤って自動車用バッテリー液を約200ml飲み,その直後より赤褐色の吐物を約500ml嘔吐し,また激しい心窩部痛を訴えたため,同日午後10時25分,本院へ緊急入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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