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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻9号

1983年09月発行

今月の主題 早期胃癌診断の問題点(2)―診断の現状

主題

1982年度における胃癌診断の実態―オフィスコンピューターによる診断情報システムについて

著者: 丸山雅一1 藤井彰1 原島三郎1 大崎康世1 佐々木喬敏1 馬場保昌1 大橋計彦1 竹腰隆男1 清水宏1 淵上在弥1 高木国夫2 高橋孝2 大橋一郎2 太田博俊2

所属機関: 1癌研究会付属病院内科 2癌研究会付属病院外科

ページ範囲:P.911 - P.926

文献概要

 過去においても,現在においても,胃癌の診断を論ずる場合の常套手段は確定診断がなされた症例,あるいは手術が施行された症例に基づいて,その診断過程を逆追跡し,診断成績を検討する方法である.単に発見した癌の数や個々の症例の質によって診断の優劣を競うのであれば,このような方法にも意義は認められよう.しかしながら,胃癌のスクリーニング法としてX線か内視鏡かの二者択一を迫られるような,かつては想像もしなかった局面を迎えている現状においては,発見した癌の数や症例の質を吟味すると同時に,癌が発見されてきた背景を詳細に分析することが必要であると思われる.

 1981年6月,オフィスコンピューターを導入しようと思い立ち,消化管のX線および内視鏡診断の情報処理を行う計画を練ったのは,胃癌が診断されてくる背景,言い換えれば,一定期間内に行われたすべての検査(X線,内視鏡)について,時間の要素を加味した診断の流れを把握したいという願望があったからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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