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文献詳細

雑誌文献

胃と腸18巻9号

1983年09月発行

今月の主題 早期胃癌診断の問題点(2)―診断の現状

主題

早期胃癌のX線診断過程の実態

著者: 細井董三1 西沢護1 野本一夫1 岡田利邦1 山田耕三1 牧野哲也1 志賀俊明1 江藤和美1 古川秀和1 下鑪研吾1

所属機関: 1東京都がん検診センター

ページ範囲:P.927 - P.935

文献概要

 早期胃癌の定義と肉眼分類が定められ,早期胃癌診断に対するX線検査体系が確立されてから20年余りが経過した.その間にX線診断の技術は飛躍的な進歩を遂げ,今日残された課題は,微小癌とⅡb型早期癌の診断およびスキルスの早期診断のみであるとまで言われるようになった.しかし,日常の臨床の場では必ずしもそのように水準の高い診断が行われているとは限らない.内視鏡器機の改良に伴う診断技術の順調な伸びに比べて,最近のX線診断の停滞ぶり,荒廃ぶりを指摘する声は,むしろ盛んになりつつあるのが現状である.そのような時期に,早期胃癌に対するX線診断の実態を浮き彫りにすると共に,問題点を明確にしておくことは,今後のX線診断の発展のために意義あることと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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