文献詳細
今月の主題 早期胃癌診断の問題点(2)―診断の現状
主題
早期胃癌の内視鏡診断過程の実態
著者: 岡崎幸紀1 飯田洋三1 大谷達夫1 水町宗治1 竹内憲1 斉藤満1 大下芳人1 竹本忠良1
所属機関: 1山口大学医学部第1内科
ページ範囲:P.937 - P.942
文献概要
いまでは,微小胃癌やⅡbの診断に,この病変はもしかするとという胸の躍るような気持を押さえきれないのは,われわれの問題意識がここに集中してしまっているためであろうか.しかし,早期胃癌の診断そのものが,実際に容易になったかと言えば,必ずしもそうではないし,生検の助けがなければ,内視鏡診断そのものは,以前よりずいぶん粗雑になっているのではなかろうか.早期胃癌研究会の症例検討でも,私自身が味わっている実感である.
掲載誌情報