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今月の主題 早期胃癌診断の問題点(2)―診断の現状 主題
早期胃癌における生検診断過程の実態
著者: 鈴木茂1 斉藤早苗1 勝呂衛1 長谷川利弘1 鈴木博孝1 遠藤光夫1 丸山正隆2 黒川きみえ2
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科 2東京女子医科大学消化器病センター内科
ページ範囲:P.943 - P.948
文献購入ページに移動胃生検診断の問題点
生検組織片を採取する行為において,何よりも基本となるものは,生検部位targetの認識であろう.言い換えれば,1つの粘膜変化を見付けてその変化に対して狙撃生検をしようとする行動ができるかどうかである.これは内視鏡器種および生検装置の性能を語る以前の問題であろう.より多くの早期胃癌,とりわけⅡbやⅢ型,微小癌(≦5mm)といったものを発見するためには,この基本認識が特に重要であることは論を待たない.だから内視鏡検査に従事する医師は,常にこれをより高度のレベルで維持することが何よりも大切である.そのうえで,生検診断そのものが現在当面している個々の問題点を考察する必要がある.
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